特養で働く看護師は、利用者の心身に対応できるようにさまざまなスキルが求められます。
1つ目に挙げられるのが、高齢者特有の病態や障害への理解です。
年を重ねると共にあらゆる健康問題が起こりやすくなるため、一つ一つ把握して適切に対応する能力が欠かせません。
加えて、老いる過程で起こり得る孤独感や不安、うつ病などの精神的問題への理解と対応も大事です。
このように、特養の看護師は体の健康だけでなく、心の健康を支える役割も担います。
また、コミュニケーション能力も大切です。
利用者だけでなく、家族やほかの医療・介護スタッフとの間でスムーズに情報交換を行うことが、質の高いケアの提供につながってきます。
特に利用者や家族が抱える不安や疑問に寄り添った説明は、信頼関係構築の鍵となりるでしょう。
特養では時に突発的な健康問題が発生します。
そこで緊急事態に遭遇した際には迅速かつ冷静に応急処置しつつ、状況に応じてほかの医療機関と連携することも役割の一つです。
そして、チームワークを重視する姿勢も忘れてはいけません。
特養では多職種が連携して、利用者一人ひとりのニーズに応じたケアを行います。
看護師はその中心的存在として、他職種と協力しながら利用者に最善な看護ケアを提供することが求められるでしょう。
利用者一人ひとりの生活の質の向上を目指し、体と心の両面からサポートを行うことが特養での看護師の使命です。